私、今からちょうど2年ほど前に御殿場に帰ってきたのですが、現在のApollonが建っている場所はまだ竹藪のままでした。
「やっと帰ってきたなー御殿場」 とか言いながら毎晩風呂上りに外で素振りなんかしてたらほわほわした白い塊を見つけました。猫でした。
自分はどちらかというと犬派でして、【流れ星 銀河】とか今でも大好きなのですが、
その時見つけた白いやつは生まれて間もないよちよち歩きの子猫でした。
自分の中で猫ってあまり良いイメージがなくて、従順な犬と比べて気まぐれで勝手なやつ と思っていました。
発見当初は (なんか子猫がいるぞ。白いな。) としか思ってませんでしたが日が経つにつれ親も見当たらないしこんな藪の中でこいつ大丈夫なのか??と思い始め、たまにハムを持っていってみたりしました。子猫といえど野生の猫ですから当然警戒してくるわけで、でもなんかうまいもん食わせてあげたいと思って私ハムの切れ端を持って十数分の間石化しました。その間自分の周りをササッ、ササッと動き回り最後にはハムを持っていきムシャムシャと食べている姿を見て、即座に惚れました
オスかメスかもわかりませんでしたが取りあえず【猫八】と名付け、なんとなくの距離感で2年間過ごしてきました。
初めて迎える冬、人間さながらに鼻水を垂らしてブルブル震えてる姿を見て段ボールで造った家と使わなくなった毛布をプレゼントしました。春が来る頃にはそこら中の虫を食べてくれていました 笑 夏場はセミからカナブンからありとあらゆるものに攻撃している姿が微笑ましかったです。たまに庭の高い木に上り、横っ飛びで鳥を襲撃するもそのまま転落し、ドサッと着地しては何事もなかったように短いシッポをふりふりしながら去って行く姿が忘れられません。
ずっと野良猫のままでしたが、ここまできたら責任もって飼うのが務めだと思い動物病院を探していたここ数日、何の前触れもなく猫八はどこかへ行ってしまいました。
御殿場に帰ってきてから、人並みにいろんなことがありました。しんどい時にも忙殺されている時にも何を言ってもみゃーみゃー言いながらまとわりついてくる猫八が大好きでした。猫八の生まれ育った竹藪を切り開いてApollonをオープンする時も、のほほんとした顔でいつも応援してくれていました。「これから工事が始まるから重機とか特に気をつけるんだぞ」と言うといつも夕方まで良い子にして待っていました。
もう一週間も十日も見かけませんが、きっと猫界の大事な会合に出席してるんだろうなと思ってます。
猫八が残したクロとこね丸とみゃあ2匹、今度は大切に育てようと思います
ねこはち
ねこはちっっっっっっ