'' 痩せ髪 ''とはキューティクルが弱って髪の間充物質であるタンパク質が減ってしまった状態のことを言います
「骨粗しょう症」ならぬ「髪粗しょう症」と呼ばれたりもします
日々お客様の髪に触れていると、しばしば遭遇するこの痩せ髪
カラーやパーマにトリートメントなど何をするにしても毛髪のタンパク質に働きかけていく施術がほとんどなので、ダメージやエイジングによって痩せてしまった髪の毛に対して結果を出すのはなかなか難しいものがあります
今回新たに採用するパーマ剤は髪への負担を最小レベルに抑えてカールを作ることができる優れもの
あまり小難しいことを長々と書いても誰も読まない(笑)ので、簡単に特徴を記しますと前述の通り、
【髪への負担を最小レベルにおさえてカールを作ることができる】の一言に尽きます
ひと昔前はパーマ剤のスペックなんてあまり公にはされてませんでしたが、最近ではpH、アルカリ度、アルカリ剤、チオ換算濃度、ブロム酸濃度などがバッチリ数値化されて世に出てきます
私がまだ駆け出しの頃なんて弱・中・強の薬を個々の経験やカンで混ぜて使ってる先輩方がほとんどだったと記憶していますし、実際ケミカルに強い美容師はほとんどいませんでした
アポロンでは常日頃から新しい商材はマメにチェックしてますし、良いものはどんどん現場に取り入れていきますので、カラーやパーマはオープン以来幾度もグレードアップしています
先日は某メーカーの著名な開発担当の方のセミナーに伺い、パーマ剤や炭酸泉のマニアックな使い方も教わってきましたので、もう少し検証してからメニューに組み込んでみようと思います
パーマってとっても奥が深いので、○○パーマは長持ちしたとか、○○パーマはすぐとれたとかそういう次元では語れません
水素結合・イオン結合・シスチン結合・温度・時間・pH・薬剤の種類などなど、髪の毛の中で一体何が起こっているのか
例えば高級な食材を調達したとしても、腕がなければ美味しい料理は作れませんし、新しいパーマ剤を導入しても薬剤のスペックを理解する知識と使いこなすだけの経験と技術がなければ仕上がりはイマイチに決まってます
数あるサロンの中からアポロンを選んでご利用いただくお客様の期待に応えられるよう、これからもしっかり勉強していきます
さて次回のアポロンは、【東アジア一の小顔と晩白柚】
乞うご期待